冬に南半球産ダークチェリーはなぜスーパーにない?旬・安全性・活用法まで解説

冬に南半球産ダークチェリーはなぜスーパーにない?旬・安全性・活用法まで解説

今回のダークチェリーは「生食」が最適 コンポートも使い勝手良し(ヨーグルト、焼き菓子に)

楽天で購入した南半球産ダークチェリー(今回はオーストラリア産)。

・1kg
・約5,000円(税込・送料込み)
・9.5R(約28mm)

フォレノワールを作る目的で購入しましたが、半分はコンポートにしたものの、最も印象的だったのはそのまま食べたときの美味しさでした。

果肉が厚く、甘みがはっきり。
酸味は穏やかで、水分の出方も安定しています。

まずは生で味わう価値があるチェリーでした。

なぜ冬にダークチェリーがあるのか?(北半球と南半球の旬)

ダークチェリーは、世界各地で栽培されているスイートチェリー(Prunus avium)の濃色タイプです。

季節が逆のため、収穫期が入れ替わります。

収穫時期の比較

地域主な収穫期日本での流通時期
北半球(米・欧州・日本) 水色〇5〜7月初夏
南半球(豪・NZ・チリ)  ピンク〇11〜2月

日本の冬に流通しているのは、南半球が夏だからです。

現在はコールドチェーン(低温輸送)が確立しており、生果の品質保持は温度管理で行われています。

水色〇 産地  北半球・・・ダークチェリーの旬は日本の夏
ピンク〇 産地 南半球・・・ダークチェリーの旬は日本の冬

なぜ一般スーパーではあまり見かけないのか?

価格と流通構造が理由です。

今回の価格は約5,000円/1kg

一般スーパーでは

・回転率
・ロスリスク
・価格帯のバランス

を重視します。

チェリーは傷みやすく、高単価・季節限定・輸入品という条件は、店頭の常設棚には向きにくい商品です。最近、オーストラリア産のものを売っているお店を1店舗発見しました。少量のパックで800円くらいでしたので、箱で買うよりは手軽に買えます。実店舗で見かけたらラッキーですね。

一方ネット通販は、

・全国需要をまとめられる
・ニッチ商品も扱える
・在庫管理が効率的

という特徴があります。店舗で出会いにくい食材を選べる点は、通販の大きな利点です。

アメリカンチェリーとダークチェリーの違い

「アメリカンチェリー」は品種名ではなく、日本での通称です。

「ダークチェリー」は濃色タイプを指す表現。

用語意味
アメリカンチェリー日本での通称
ダークチェリー濃色タイプの総称

今回の実は南半球産ですが、見た目としてはアメリカンチェリーと呼ばれることが多いタイプです。

スイートチェリーとサワーチェリーの違い

チェリーは大きく2種類に分かれます。

種類主な用途
スイートチェリー甘い生食
サワーチェリー酸味が強いジャム・ソース・菓子

フォレノワールの伝統的なレシピでは、酸味のあるサワーチェリーが使われることが多いとされています。

酸味がチョコレートを引き締める役割を持つためです。

今回はスイートチェリーを使用しましたが、家庭で扱うには十分成立します。

輸入チェリーは安全?

日本では残留農薬基準(ポジティブリスト制度)が設定されており、基準を超える食品は販売できません(厚生労働省)。

輸入食品は検疫所での監視体制があります。

家庭では

・流水で洗う
・数分水に浸す

といった基本的な扱いで十分です。

フォレノワールに使ってみた(簡潔レシピ)

フォレノワールって何?

フォレ(森)ノワール(黒) = “黒い森” という意味のフランス語

ドイツ南西部にある「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」という地域のお菓子をフランス語名で呼んだものです。

つまりドイツ生まれ → フランス語名で世界に広まったケーキです。

材料(直径15cm)

・チョコレートスポンジ(15cm)
  卵 … 2個
  グラニュー糖 … 60g
  薄力粉 … 50g
  ココア … 10g
  無塩バター … 15g
  牛乳 … 15g
・生クリーム:400ml
  砂糖:28〜32g(約7〜8%)
  キルシュ:5〜10ml砂糖
・ダークチェリーコンポート
  ダークチェリー … 300g
  グラニュー糖 … 60g(20%)
  水 … 120ml
  レモン汁 … 10ml(小さじ2)
  キルシュ … 10〜15ml(仕上げ)
・削りチョコ 適量

工程(簡潔)

  1. 1.スポンジを2〜3枚にスライス
  2. 2.シロップを軽く打つ
  3. 3.生クリームを塗る
  4. 4.コンポートチェリーをサンド
  5. 5.重ねてナッペ
  6. 6.上部に丸ごとチェリーをトッピング

ポイント

今回のチェリーは果肉がしっかりしているため、コンポートにしても食べ応えあり、デコレーションは華やかで、特別感があります。

・トップにのせて豪華に
・カット時に形が残る
・コンポートも存在感があり、ヨーグルトや焼き菓子を格上げしてくれる

という利点がありました。

生のまま活かす使い方

用途向き
生食
タルトの上に並べる
フォレノワールのトッピング
コンポート

特にタルトやチョコレートケーキのデコレーションは、見た目の華やかさと、果肉のジューシーさとボリュームに驚きます。生のままがはやり断トツ美味しいです。

日本のさくらんぼとの違い

項目日本のさくらんぼ輸入ダークチェリー
明るい赤濃赤〜紫
サイズ中粒中心大粒規格が多い
5〜6月冬(南半球産)

日本のさくらんぼは梅雨期の雨で果実が割れやすいため、独自の栽培技術が発達しました。
大きく太らせるよりも、安全に熟す方向へ生長しやすい環境にあります。

一方、海外の乾燥地域では雨による裂果の心配がなく、強い日差しと乾燥によって果実が十分に肥大します。
そのため、大粒の規格が成立しやすい環境になります。

まとめ:冬は南半球、初夏は国産という選択

・ダークチェリーは北半球・南半球両方で栽培
・季節が逆なので旬も逆
・一般スーパーに少ないのは流通構造の問題
・輸入品は日本基準を満たして流通
・生食とデコレーション用途が特におすすめ

冬に少し贅沢な果実を楽しみたい方には、十分検討する価値があります。